えぼぐの神様N

「日記」Manner,Manner,Mannerーマナー!マナー!マナー!

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今月初め、お通夜に出てきた。

 

自分の親族が亡くなったわけでは無い、でもとても大切な場だ。

 

思えば自分は焼香を人生で数度しかした事がない。

(人間関係が狭いのではない、自分の周りの人間が健康なのだ。これ以上に良いことは無いだろうと思う。)

 

そこで、失礼のないようにお通夜の際のマナーを調べた。

 

立ち焼香、座り焼香、回り焼香。

抹香を額の前まで持ち上げる数は天台宗なら3回、日蓮宗なら1回…

 

…あれ、自分の家は何宗だ?

 

祖父母が何宗かはわかる。

 

でも、我が家の人間が自発的に何かを拝んでいるのを見たことがない。

父親は星〇監督時代のタイ〇ースの信者だがこれは関係ないだろう、

母親は太郎太刀の付喪神が好きだがDMMもまた宗教ではなかったように思う。

 

そうだ、日本では家全体で同じ宗教を信仰する風習があるように思う。

そこで、祖父母の宗派の回数を採用することにした。

 

次は香典…祝儀袋の中にある中袋というものにお金を包んで渡すのがマナーらしい。

中袋の裏側には氏名、住所、金額を旧字体で書くそうだ。

ところが、記載位置の詳細な画像を見ようと入った別サイトにはこう書かれていた。

 

市販の多くの不祝儀袋には中袋がついていますし
殆どの人が中袋を使うものと思っていますが、
実は地域によっては中袋を使わないこともあります。
これは、中袋を使うと袋が二重なので、不幸が重なることになり
縁起が良くないという理由があるからです。

この考え方の場合で中袋がある香典袋を買ったケースでは、
中袋を使わず(捨てて)、外袋だけを使用します。

 

マナー同士のぶつかりあいである。

 

誰かが創造したマナーとマナーが羅列され攪拌される、マナー大国日本。

そこでは、マナー同士が矛盾を引き起こしてしまうことが稀にだがよくある

そして無責任なWebサイトはそれらを地域性や場合により、などという

解決しようのない終点に持っていくことで責任を回避する。

地域を明記してくれ、地域を。

 

このようなマナーの矛盾、困惑するようなマナーは

就活の教本などでは特に顕著ではないだろうか、

ノックの音は2回だとトイレを連想させるから3回する、だの

今日はどのように来ましたか?という質問には詳細な時間、経路を答えるだの

マナー講師が食い扶持のために口先八丁を用いて創造した謎の日ノ本しぐさ、

困惑するような「マナー」の数々に効率主義をネットで叩き込まれてきた

ゆとり世代の我々ギークスはおろおろと困惑するばかりである。

 

「一体、それに何の意味が…?」

 

マナー大国日本、今日もマナー講師によって世界に歪みが生じていくのであった…。